平成20年度 下音更小学校の経営

                                      校長   松村 典博


1 経営の姿勢

 教育は人格の完成を目指し、教師と子どもとの学びの営みである。
 学校は子どものためにあり、「学びの道場」である。一人一人の子どもに自己実現の機会と場を与え、存在感、成就感、自己有用感を味わわせたい。
 私は「学校づくりは授業づくり」の信念のもと、教育の不易なもの「智・徳・体」の調和のとれた成長を目指すとともに、今日的な教育課題や社会の要請を的確に受け止め、「愛情と信頼に満ちた学校づくり」に努めたい。
 今日、学校の創意に基づく「特色ある学校づくり」や、保護者や地域住民に対する説明責任、結果責任が強く求められている。
 内にも外にも開かれた学校をより一層推進し、基礎・基本を大切にした教育と一人一人の子どものよさと可能性を伸ばす教育の両面を進めることで、「生きる力」を育成したい。
 そのためには、子どもに学び、保護者・地域住民と語り、子ども側に立った授業を構築するとともに、PDCA(計画―実践―評価―改善)のマネジメントサイクルを常に意識し、行動することによって「学校力」を高めたい。
「教育は人(教師)なり」である。
 私たち教師一人一人が深い専門性と広く豊かな教養を日々磨き、教育の専門家としての確かな力量と人間的な魅力を具えることが緊要である。
 子どもの「夢や希望」を育み、社会性の基礎となる「かかわり合う力」を培い、学校教育目標の「なかよく よく考え すすんで励む子」を育成したい。


2 求める学校像

愛情と信頼のある学校

〜 さわやかな風 すてきな色と音 のある学校 〜

(1)子どもたちにとって 〜 「楽しく 学びたい学校」
○ やる気がわき、わかりやすい授業が展開している学校
○ きまりが守られ、いじめや差別のない学校

保護者・地域住民にとって 〜「信頼・安心・満足のできる学校」
○ 子どもの「学び」と「安全」が保障されている学校
○ 学校が開かれ、説明責任・結果責任を果たしている学校

教職員にとって 〜 「やりがいと誇りのもてる学校」
○ 「専門性、人間性、教養」に裏付けられた実践的指導力を磨き合う学校
○ 自己責任を確実に果たし、協働で教育活動を推進する学校



3 求める子ども像

  さわやかな風 すてきな色と音 のある学校
 
 〜どの子にも 存在感 成就感 自己有用感 を 〜

○3つの「あ」ができる

     ・あいさつ・・・・・「おはよう」「さようさら」「ありがとう」
     ・あんぜん・・・・・けがに気をつけよう
     ・あとしまつ・・・・せいり・せいとん

○ 進んで発表や運動ができる
○ 美しい言葉・笑い声・歌声が響き合う


4 今年度の重点

 授業のプロとして 授業を磨き 魅力のある授業 を提供しよう

 〜 表現力・コミュニケーション能力の向上をめざして 〜

○「確かな力」(学力と豊かな心)・・・・・「教えて 考える授業」
  ・知識・技能の習得型(教える)
  ・問題を解く活用型(考える)
  ・活用力を生かした探究型(調べる 追究する 表現する)

5 学級(授業)を成立させるもの 〜 子どもといつも一緒(子どもを好きになる)
    ○ 子どもと遊ぶ(ふれあう)・・・「心の窓を開く」
    ○ 子どもを知る(理解する)・・・「子ども一人一人を生かす」
    ○ 子どもを認める(信頼する)・・・「ほめて ほめて、そして〜」

6 経営方針達成ための視点と方策

(1) 本校の特色を生かし、調和のとれた教育課程の編成・実施・評価
  ○ 学びの時間の保障(標準時数の確保)と週案の充実
  ○ 問題解決的な学習や体験的な学習の工夫・改善
   ・「学習の生活化 生活の学習化」を図った指導計画の工夫(地域素材の教材化)
  ○ 心の教育の充実・改善(「人とのかかわり、生命の尊重」等の重点化)
   ・自己と対話する「道徳の時間」の工夫・改善と授業の公開
  ○ 「総合的な学習の時間」で育てたい力の明確化と内容の充実・改善
   ・全体計画・年間指導計画の工夫と改善
  ○ 指導と評価の一体化による授業の改善(授業内での評価、通知票等)

* 「新学習指導要領」の趣旨の理解と適切な移行措置の計画・作成

(2) 子どもの実態やニーズに応じた指導の充実と確かな学力の定着
  ○「聞く・話す等」の学び方の基礎の習得
  ○「見える学力」(読み・書き・計算等)の確実な定着(繰り返し指導)
  ○ 少人数指導や困り感のある子への指導の工夫・改善
  ○ 読書や家庭学習の習慣化と啓蒙
  ○ 困り感のある子の理解と校内支援体制の確立
   ・ケース会議・児童理解委員会等の更なる機能化と支援員や介助員の有効活用
   ・個に応じた指導と「個別の教育指導計画」の充実・改善

(3) 子どもと共に創り上げる学校生活の充実と危機管理体制の一層の確立
  ○ 共感的な人間関係づくり(心の拠り所づくり)を推進する学年・学級経営
   ・風通しのよい・開かれた学級の構築(「学年のみんなが担任」)
  ○ 清掃活動、朝の会等への「つく指導」の徹底
  ○ 異年齢が交流する仮称「朝の集会」の創設
  ○ 安全・安心な登・下校や学校生活のための学校体制の確立
   ・侵入者や地震・火災等に対する教職員の対応
   ・保護者・PTA・地域(町内会)との連携強化
   
(4) プロの教師の職人芸や指導力を培う「開かれた研修」の推進
  ○ 「授業力」を磨き合い、授業の質を高める校内共同研の充実
   ・外部講師(専門的教育職員等)や近隣校の先生方を招いての研修   
   ・共に学び合う仮称「ミニ公開研究会」の開催
  ○ 目標やまとめが明確で、自力・集団思考の場がある授業の工夫
  ○ ブロック、学年等での授業研究の充実(現職研修、一人一授業)

(5) 家庭・地域に開き、情報連携・行動連携を図る「地域の学校」の推進
  ○ 授業参観、各種通信そしてPTA活動等を通した保護者との信頼関係の確立
   ・垣根の低い学校をめざした仮称「授業参観週間」(教育相談週間)の設定
   ・教育情報を共有し、地域の教育力(人材・施設)の活用
  ○ 学校生活を支える家庭生活の在り方の啓発(早寝・早起き・朝食)
  ○ 学校改善につながる学校評価(自己診断、外部評価)の充実・改善
  ○ 学校評議員等の教育関係諸団体との連携

(6) 組織体として機能する協働体制の確立
  ○ 組織の一員としての自覚と自己責任そして積極的な「おらが学校」づくり
  ○ 教育や子どもが話題になる職場(進取な姿勢と知恵・感性の学び合い)
  ○ リスク・マネジメントの確立(服務上、教育指導上、生徒指導上)
  ○ 「報告・連絡・相談」の迅速化と習慣化